歴史
蒜山の酪農の夜明け
蒜山地域での酪農の歴史はジャージー牛の導入、そして草地の開拓と共に始まりました。
「生える草から作る草へ」を合言葉に、良質な牧草を育てるため原野の開拓が始まりました。
初めは試行錯誤と苦難の連続だったそうです。
しかし、ジャージー牛に地域の産業を託した先人の想いが原野を雄大な牧草地に変えていきます。
以来、長い年月をかけて草作りは繰り返されてきました。
草を育て、牛を育て、牛を育てる過程で得られる堆肥を牧草地に戻し、また草を育てていく。
今日注目されている循環型酪農は、蒜山酪農の原点でもあるのです
「牛乳は畑から」
これは蒜山酪農が掲げるテーマとして長年受け継がれてきました。
「本物の牛乳は」一朝一夕で作れる物ではありません。
土作り、草作り、牛作り。この想いを大切に、蒜山の大地に牛と草を育て続けたから歴史の積み重ねこそが 「安心安全で美味しい牛乳」を作り出すのです。
加工品への取り組み
蒜山ジャージーヨーグルトの誕生
「ジャージーの美味しさをもっと知ってもらいたい」
昭和57年より蒜山酪農は様々な加工品の開発に取り組みました。
チーズ作りの技能を学ぶため、岡山県の酪農試験場に開発担当者を派遣。昭和59年には加工品第一号となるカマンベールチーズが完成します。香り豊かなバター、様々な種類のチーズ、ミルクの味わいを楽しめるアイスクリーム。
ジャージーの濃厚なミルクと開発に取り組む職員の情熱は、風味豊かな商品を次々と生み出していきます。
そして...昭和60年、時代を超え、今も愛される名品が誕生します。
「蒜山ジャージーヨーグルト」
黄金に輝くクリーム層はジャージーミルクの証 濃厚な味わいと爽やかなあと口。無調整のジャージーミルクだけが生み出せる奇跡の味は発売されるや否や蒜山酪農最大のヒット商品となりました。
時代が変わり、パッケージが変わった今日でも、奇跡の味わいはそのままに日本全国で愛されています。
ジャージーと共に65年
蒜山酪農はジャージーと共に65年の歴史を歩んできました。
自慢のミルクや乳製品の数々は、地元蒜山のお土産はもちろん、全国のお店でも販売されるようになり広く親しまれるようになりました。
地元真庭市では子供たちの給食用にジャージーミルクが提供され、市のシンボル動物にも選ばれるなど地域に深く根ざし親しまれています。
ひるぜんジャージーランドでは放牧された牛たちがお客様を迎え、雄大な牧草地と四季折々の花々を楽しめるなど、地域観光の一翼を担うまでになりました。
今日では、蒜山とジャージー牛は皆様に広く愛される存在となりました。 しかし蒜山酪農はこう考えているのです。
もっとジャージーミルクの美味しさを伝えたい。
もっとジャージー牛の可愛さを伝えたい。
蒜山酪農の挑戦はこらからも続いていきます。
蒜山高原とジャージー牛の歴史
1954-55年 (昭和29-33年) ジャージー牛を導入(ニュージーランド・オーストラリア) |
1956年 (昭和31年) 蒜山酪農農業協同組合を設立/ジャージー牛乳の販売を開始 |
1968年 (昭和43年) 第1回 全日本ジャージー共進会を地元蒜山で開催 |
1974年 (昭和49年) ジャージー導入20周年記念 |
1984年 (昭和59年) カマンベールチーズ製造開始 |
1985年 (昭和60年) ヨーグルト・アイスクリーム製造開始 |
1986年 (昭和61年) ゴーダチーズ製造開始 |
1990年 (平成2年) 乳製品製造施設整備 |
1996年 (平成8年) ビジターセンター整備(ひるぜんジャージーランド) |
2003年 (平成15年) 生乳加工施設新設・事務所移転 |
2004年 (平成16年) ホームページ開設とネット販売開始 |
2005年 (平成17年) 第4回全日本ジャージー共進会(栃木県)全部門独占優勝 |
2008年 (平成20年) 蒜山ジャージー乳製品が「真庭ブランド」に認定 |
2010年 (平成22年) ジャージー牛が真庭市のシンボル「動物」に制定 |
2011年 (平成23年) 蒜山ジャージー牛肉のネット販売を開始 |
2013年 (平成25年) 牛乳プレミアムがご当地グランプリで最高金賞を受賞 給食用牛乳の供給を拡大、真庭市南部(勝山・久世・落合地域) |
2014年 (平成26年) ジャージーヨーグルトがご当地グランプリで金賞を受賞 給食用牛乳の供給を拡大、真庭市全域(北房地域を追加) |
2015年 (平成27年) カマンベールチーズ・スモークチーズがご当地グランプリで金賞を受賞 |
2019年 (令和元年) 令和元年 第2回全国ヨーグルトサミットが地元真庭市で開催 ヨーグルト総選挙で第1位 |